半径723mmの鑑賞録
 歴史好きな舞台女優による「古今東西、美しいもの」の鑑賞録です。 最新流行を追わなくても、「いいものは、いい」。 それを、きちんと形に残していければいいな。 ※ネタバレ注意※
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岸和田少年愚連隊
2007/04/29(日)
 1975~76年の岸和田を舞台にしたナインティナイン主演の映画井筒和幸監督

 鑑別所間際のチュンバと小鉄のやんちゃな生き方をリアルに描いた作品・・・といえばいいのでしょうか。
 『パッチギ!』の水準を求めすぎたのでしょうか、残念ながら、『岸和田』は空腹感が残りました。
 期待が大きかった分、「なにを言いたいのか??? 名作???」というのが正直な感想です。
(出演者の年齢設定=中学校3年生の不自然さのせい?)
 メッセージ性を期待してはいけないのかもしれないし、公開当時と時代背景が違うのでなんとも言えませんが、純粋に映画の雰囲気を楽しむ作品なのでしょうね。

 それでも、70年代のファッションはいいですね。パッチギを含め、井筒監督の原風景なのかもしれませんね。

 さて、余談。
 岸和田と言えばだんじりとおっしゃる方は多いでしょうが、私にとっては「岸和田といえば大阪弁」です。
 岸和田は関西のなかでももっともアクの強い大阪弁をしゃべる土地だと聞きます。
 我ながら狭量ですが、実は大阪弁が苦手なのです(偏見です。ごめんなさい。)。中国留学中、岸和田の女性がルームメイトで、いつも部屋でタバコをふかし、岸和田の友人たちとガヤガヤ。ウマがあわず、結局、大喧嘩して別れました。
 そんなつまらないトラウマをいまだ引きずっている私が、次回公演で「典型的な大阪女」を演じることになり、苦手な言葉を習得するため観たのがこの作品でした。
(劇団オグオブ「針子のトラ!」情報はこちら→→→http://www.ogob.jp/
 では、関西弁習得は実現したか?というと、さすがに無理ですね。。。シリーズ続編がたくさん出ていますが、まだ観る予定は立ててません。。。
 同郷・福岡小倉の秋野暢子が「大阪のおばちゃん」を好演していたので、それを励みに、関西弁習得を目指す所存です★


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今更ながら「オルセー美術館展」②
2007/04/28(土)
@東京都美術館 http://www.orsay3.com/

 前回はオルセー美術館展の好きな絵について書きましたので、今日は好きじゃない絵について書きます。

 オルセー美術館展を見た多くの人に意外に人気なのが、フェリックス=ヴァロットン『ボール』です。
 「かわいい」という感想がとても多い。私は「かわいい」と同時に「怖い」とも思いました。
 手前には、純白の服の少女がボールを追う背中。遠くに、正面を向き、顔ははっきりしないが深刻そうに話し込むふたりの女性。前者には日光のそそぐ明るい場所、後者は雲の下の暗い森という画面構成。
 私には、無垢な子どもの時代はあっという間に過ぎ、悩み多き大人になるのだというメッセージに思えたよ。
 と、そう語ると、観覧仲間のゆりちゃん(小学3年生)は、「私にはそうは思えなかった。それよりも不思議なのは、なぜあの絵にはボールが2つあるのだろうね。」と返された。
 それこそ私には驚きで、自分の記憶ではボールは1つしかないのです! 少女が追う赤いボール。
「うん、それともうひとつ、あの子のうしろにバスケットボールみたいなのがあるんだよ。なぜあの子は、それは追わないんだろうね?」
 いそいで確認してみると、確かにボールは2つありました。
 私は気づかなかったボール。何を表しているのだろう? なぜ追わないのだろう?

 ただ、それは、私は考えなくてもいいことじゃないのかと思えました。
 だって、私は、1つ目のボールの存在のみで『ボール』から私に必要な印象を得てしまったのです。私には2つ目のボールを知覚する必要がなかったのでしょう。
 そして、相方ゆりちゃんにこそ、2つ目のボールを知覚し、異なる印象を得る必要があった。「なぜあの子が2つ目のボールを追わないのか」は彼女が一生をかけて解くべき課題なのかもしれません。
 自分の受けた印象のままに、そのものを受け止める。
 印象派的な見方であれば、それもいいのではないでしょうか。(ヴァロットンは印象派でなく、ナビ派らしいですが。)
ボール

 

 おまけで、相方ゆりちゃんイチオシのルノワール『ジュリー・マネの肖像』。
 ベルト・モリゾの娘、エドゥワール・マネの姪。モリゾからルノワールに依頼して描かれたものです。より成長した姿もルノワールは描いており、そちらもオルセー美術館展に来ていました。
 ジュリー・マネ自身は画家ではありませんが、家族同然に暮らしていた印象派の画家たちにとってジュリーは娘のようなものでした。彼女の日記は印象派画家を知る資料としてよく挙げられます。
 エドゥワール・マネとの恋を終わらせたベルト・モリゾは、マネの弟ウジェーヌと結婚してジュリーを生みます。しかし、ジュリーが成人する前に両親は死に、遺言によりルノワールが後見人となり、娘同然に面倒をみます。
 ・・・という話はよく聞くのですが、成人後のジュリーの生涯はなかなかよくわからないのです。彼女がどのように生きたのか、とても知りたいのですが・・・。
 ベルト・モリゾの娘ジュリー・マネ

 余談ですが、私はルノワールが苦手です。
 幼い頃、家に『姉妹像』(絵の題を調べた今の今まで、母子像だと勘違いしていた。)が飾ってあり、その姉の三白眼が子ども心に恐ろしくて。夜にはその絵の掛かる部屋を通ってトイレにいくこともできませんでした。
 このジュリーの目もやや三白眼気味で、あの絵の瞳を彷彿とさせます。
 こんな機会がなければ、ルノワールをじっくりと見つめないでしょうから、苦手克服のためにも掲載します。


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07:38 | 博物館・美術館| トラックバック:0 | コメント:2

今更ながら「オルセー美術館展」
2007/04/26(木)
 @東京都美術館 http://www.orsay3.com/

 我ながら、ブログの更新の遅さには目を瞠るものがありますが、ま、このブログは一に自分のための備忘録なので、もう終わってしまったオルセー美術館展についても書きます。

 フランス・オルセー美術館は、原則的にはフランス二月革命の1848年から第一次世界大戦の始まる1914年までの、印象派を中心としたコレクションなのだそうです。
 そもそも、「年代で区切ってコレクションする」という考え方が、日本の美術館・博物館には薄い。中国に住んでいたときも、年代・地域・分野で専門性の高いコレクションを有する美術館・博物館は多いと感じたのですけどもね。日本では「近代美術館」というのは聞きますが、それ以外はせいぜい「民俗」「考古学」という学問分野の区切りでしょう。
 それだけ歴史も収集されるべきコレクションも専門家も少ないと指摘されそうですが、他人事のように言っちゃいけません、大衆の関心がミュージアムに向いていないでしょ?
 ミュージアムは特別なものじゃないんです、ヒマになったらミュージアムを歩きましょう。そしたら、国家予算も付くってもんです。


 さて、ゴッホ『アルルのゴッホの寝室』のポスターに魅かれて訪れたオルセー美術館展。
 やはり、ライブはいいね!
 ポスターなんかよりずっといい。だって、筆致がものすごいんだもの。直線で描かれた部屋は、生で見ると3Dです。筆が画面からせり出しているのです。
 それから、私の大好きな黄金色。美術館と言う室内にいながら、太陽の光線を反射するかのようです。まだ見ぬゴッホの『ひまわり』の輝かしさはいかばかりか、想像にあまりあります。
アルルのゴッホの部屋




 それから、印象派に興味がなかったはずの私は、ここに来てマネを好きになったようです。マネの黒が好き。
 『すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ』の黒はいい。モリゾの真摯な表情やマネとの恋の逸話などロマンティックな要素を除いても、黒の質感に目を奪われます。彼女がどのような手順で衣装を纏ったか推測してしまうほど、黒一色で服の生地・重ね目・光沢を描き出しているのです。
すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ

 そのほかにも、『ブーローニュ港の月光』での、月光の冴え冴えしさと比する闇の黒。
 『アンリ・ロシュフォールの逃亡』の一面の青とポイントの黒。先の見えない深い、荒れた海。
 マネの黒は、本当に私を惹きつけるのです。
月光


ロシュフォールの逃亡



 そして、こよなく愛するギュスターブ・モローの『ガラテア』。
 モローが来ていたなんて知らなかった!
 最終展示室の廊下のつきあたり、真正面。ライトを浴びて燦然と輝く海のニンフ・ガラテア。モロー特有の混濁した深い色の背景からにじみ出るような真珠色の肌。
ガラテア


 背景の暗色、ポリュフェモスの渋赤、ガラテアの真珠色・・・贅沢にもモローの絵には更にもう一層、装飾的な線描が美しく描かれているのが特徴です。
 油絵の具の上から掻き傷のように細く描く幾何学模様(モローはイスラム様式を含めオリエンタリズムを愛しました)は、精巧の極み。どれだけネットで名画を検索できる世になったとしても、この壊れそうなほどの美しさは、やはりライブでしか味わえないのです。


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07:16 | 博物館・美術館| トラックバック:1 | コメント:0

統一地方選挙と性同一性障害
2007/04/26(木)
 先日は首長と議会議員の選挙がありましたので、さっそく選挙のお仕事をしてきました。
 役者なら、華々しいウグイス嬢でしょ!!と色めきたちましたが、会社の雇用条件をよくよく思い出すと「特定候補の選挙活動をしてはいけない」とありまして、ウグイス嬢は断念。結構、やればイケると思うんだけど。

 で、じみーに投票所のおねーさん。
 どんな仕事かと言うと、下記の一連の流れ(多くの地方自治体で同じ手法。多分。)になります。

【スタッフから見た投票フロウ】
①投票チケットをお客さんからいただく → ②住民名簿と照会 → ③首長の投票用紙を渡す → ④首長候補名を記載してもらう → ⑤首長投票 → ⑥議員の投票用紙を渡す → ⑦議員候補名を記載してもらう → ⑤議員投票
 わずらわしくてクレーム殺到ですが、貴重な一票を扱うんですから、厳正なる手続きになるのは許してください。(現場でも頭を下げまくり。)

 この③と⑥では、うちの自治体では投票用紙取り出し機を使います。
ボタンを押すと、ガーッと投票用紙が1枚ずつ出てきて、累積枚数をカウントしてくれます。投票用紙だって厳正に残数チェックしなくてはいけないんですよ、不正防止のため。
 しかもこれ、青ボタン(♂)とピンクボタン(♀)があり、男女数も同時に判明できるスグレもの!

 ただ、難点がありまして、名簿連動ではないので、男女を見た目で判断してボタンを押すしかないのです。
 そうすると、次のような事件にも遭遇します。

  ②の列に並ぶ50代のお客様が、遠目から男性に見えた。骨格・服装は確かに男性だと思われた。そこで、③係の私は、男ボタンを押した。
 投票用紙を渡すとき、顔をのぞくと品のいい化粧をしており、女のオーラが漂っていた。彼?の後姿を眺めると、臀部は男の骨格に女の肉づきをしていた。
 私はボタンを押し間違えたのかと動揺し、⑥係の先輩の動向を見守った。すると、彼?に投票用紙を渡し終わった先輩は、私のところに駆けてきた。私は男女数のカウントを見せ(③と⑥で数が一致しなくてはいけない)、
「私は青ボタン(♂)を押しました! 心はピンクボタンであっても!」
と高らかに宣言し、先輩は満足そうに戻っていった。
 後に、投票チケットから、住民登録(戸籍)上、男性であると判明した。


 この事件で問題なのは、女性の格好もしくは心を有する男性が選挙に来るのは大変ねーということではないのです。(実際、本人は気を使って男性の格好をしてくれたようだ。)そういった問題ならば、住民を取り扱う現場では頻出ですし、偏見を生む余地もないのです。いろんな人がいる、というだけです。
 むしろ、「彼?が性同一性障害を裁判所に訴え、戸籍上の性を変更していた場合を想定しなくてはいけない」ということが喫緊の問題なのです。
 男女ならびに元男・元女を肉体的に判断すれば戸籍上問題はないという時代は過ぎていくのでしょう。
 うちみたいな小さなまちでも、用紙取出し機と名簿の連動にはちょっとした設備投資は要りそうです。
 もしかしたら、東京の都心の自治体では、すでに肉体と戸籍における性別の乖離に対する対策はとられているかもしれません。
 

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笑うミカエル
2007/04/21(土)
 川原泉の名作『笑う大天使(ミカエル)』の同名映画化。
 近頃いい映画ばかり観てたので、そのギャップか、今回はかなりヤバかった。。。
 川原泉は現実・現代が舞台の作品が多いので、映画化しやすいと思いきや、独特のあのアンニュイな雰囲気を実写で出すのは難しいのねーと思い知りました。

 それにしても、ヒドイ。
 低予算化なのか、他の目論見があるのか、CGを多用しています。それが映画の出来を激しく邪魔しているのです。
 昔の円谷プロみたいなちゃちな実写を使っても、少なくともこんな惨憺たる出来にはならなかったはずです。
 まったくもって、ヒドイ。制作の責任か、監督の責任か知らないけど。

 そのぶん、役者がいい!
 大御所はいないけど、宝石みたいにキラキラした役者が盛りだくさんです。
 司城史緒役の上野樹里、兄役の伊勢谷友介、婚約者役の菊池凛子など、18年に各賞を総なめして、19年は引っ張りだこ必至の若手さんたちは言うに及ばす。
 更科柚子さん役の平愛梨ちゃんも、私は初めて見ましたが、小さな美少女で愛らしかった。

 個人的にイチオシで、柚子さんの兄役に、劇団「拙者ムニエル」の奇才・加藤啓さんがいっぱい出ていたのもうれしい。
 加藤さんとは、先日、劇団仲間の結婚式でご一緒しました。二次会のMCを務めていた特権で、お開き後に腕組んで写真を撮らせていただきました!!!!
 コメディタッチの演技が超人的にうまい、非常に個性的な役者さんですので、もっとメジャーになるだろうなぁ。
 と、人を賛辞する前に、自分が精進して、もっといい役者さんにならなくてはっ。

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17:21 | 映画・DVD| トラックバック:0 | コメント:0

西のみやこ 東のみやこ -描かれた中・近世都市-
2007/04/21(土)
@国立歴史民俗博物館 
http://www.rekihaku.ac.jp/events/now.html

 京都・江戸・港都市のまちなみと、その時代を経た変貌を館所蔵の洛中洛外図屏風(重要文化財)等などを史料に読み解く。

 京都編(ボリューム50%)→堺・長崎編(10%)→江戸編(40%)で、それぞれ時系列に展示品を並べてありますので、理解しやすい展示構造になっています。
 今回はいつも以上にテーマをギュギュッと絞り込んでいます。だから、展示品の数こそ多くはないですが、1点1点の展示の工夫に金も粋も凝らしてあります。

 特に、室町時代(16世紀)の洛中洛外図屏風甲本の展示は楽しめますよ!! 
①現代の京都の地図(6畳くらい)をフロア地面に敷き、原寸大の屏風複製を壁にした空間。現代の京都地図と対照できる。
②タッチパネル式液晶屏風(http://www.rekihaku.ac.jp/gallery/rakutyuu/index.html)で、拡大画像思いのまま。
③おこちゃまカモン! 超巨大★屏風パズル。

 他にも、各藩が参勤する江戸城前ののどかな風景を描いた「江戸城登城風景図屏風」(しかも、ありえない藩の組み合わせだとの調べもついているらしい。)や、桜田門→銀座の堀沿いが現代とそっくり!な「江戸及び諸国名所泥絵集」も興味深いラインナップとなっております。

 詳しい話をもっとききたいなぁと思っていたら、激オモシロなブログを発見!
 >れきはく職員さんのブログ: http://miyakoten.12.dtiblog.com/
  【今日のこの人(たち)】のコーナーに抱腹絶倒。マニアは。

 地元の教育界の重鎮のお供だったので、
「なんで江戸の屏風なのに、川越の絵まではいっておるんじゃ~」
「あ~、それはっスねー、家光が江戸城を移築して川越の寺(喜多院)を再建したりしたんス。将軍様ゆかりの地を描いた屏風スね。ゴマすりじゃないスか?」
みたいな会話をしながら、屏風絵パズルで遊びたい気持ちを抑えて館内を観覧しました。

 最後にはボスったら、「マニアは嬉しがる展示かもしれないが、一般ウケしなさそうじゃのぅ」的なことをつぶやいていました。地元の客も呼びこみたいです。
 でもさー、れきはくは地元寄りを意識した展覧会を頻繁に企画してくれてるんだよね。
 差し伸べられた手をつかまず(地元向け広報とか)に、手を差し伸べる(協同テーマの提案とか)こともせずにケチつけてちゃ、話にならんのはれきはくのほうでは? 
 と内心の葛藤がありながら、マニアだけど権力に禄をいただく身だから声が小さくなっちゃう私でありました。


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夢野久作ネットライブ
2007/04/14(土)
劇団オグオブの女優 山下櫻子がネットライブに登場。

ネットライブってなんなのか、
それ自体ネット音痴の私には理解できてないが、
ラジオドラマみたいなものかと思って聴いていた。

4月14日(土)20時~
「あいぶんこネットライブ」
http://live.ladio.livedoor.com/special/i_bunko/

ラジオドラマみたいなものだとすると、
この時間を過ぎるともう聴けないのだろうか。。。

 『夢野久作特集』ということで、夢野久作の作品、随筆を1本ずつ朗読していた。
 山下櫻子嬢は、ライブ2作目『青水仙 白水仙』を朗読。
 実は夢野久作を読んだことがないので、1作目の放送がおどろおどろしい印象の作品だったので腰が引けたが、櫻子嬢の作品は読後感さわやかだった。
 彼女をよく知る身としては、彼女の芸風にあう作品であるうえに、彼女の深みのある演技がよく表現できていたと感じた。
 他のキャストの朗読を聴くと、なんだかやたら原色が似合う世界なので、夢野久作とはそのように毒のある作品なのかもしれない。
 
 しかし、朗読というのは、演劇と似て非なる分野だね!!
 声だけが勝負の世界というのもあるのでしょう、濃いキャストが多い。
 昭和ロマンみたいな退廃感もある。(ラジオドラマだから?)
 演劇でもそこまで演技するとくどすぎる、というところまで表現する。
 非日常を極めた声の演技の数々。
 これは、なかなかスゴイ世界だなぁ。
 どれほどの演技の勉強になるだろう!!
 
 んー、さておき…、
 このライブ、その声の技術力に感心させられる一方で、毎度MCがつまらないという難点がある。
 作品の完成度が高いのに、比してMCがテキトーなのは残念なことだ。
 ちゃんとしたシナリオを用意したほうがいいんじゃないか?と毎回思ってしまう。
 
 
 読んでいただいてありがとうございます!
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21:10 | 役者業| トラックバック:0 | コメント:0

ワイルド・スワン(上)
2007/04/13(金)
 激動の中国近代史を背景に清朝末期の祖母の誕生からユン・チアンの1978年 のイギリス留学までの一族の苦難の歴史を冷静な目でとらえた傑作。
 文化大革命 の混乱と狂気なかに青春を過ごし一族への迫害に耐え毛沢東 の真実に目覚めていく自分自身を描いている。


ワイルド・スワン(上)


中国史専攻でーすというくせに、ワイルド・スワンも読んでませんでした。
 穴を掘って隠れたいくらいです。教授、やっと上巻を読み終わりましたぁぁ。 (実は『大地』も読んでません!教授~っ)


 さて、不肖の中国史専攻学生が唯一覚えている教授の教え。
「ワイルド・スワンを歴史史料だと考えてはいけない。」
 これはあくまで、著者の家族が体験したことの聞き語りでしかない。著者が膨大な知識で裏づけした事実を加筆してはいても、それは著述の補填であり、科学的な事実である史料とは言えない。
 というものであります。

 特に、上巻は著者の祖母(清末から国民党時代)、母(国民党時代から文化大革命の始期)であり、著者が複合的に思い出を収集した内容となっているため、ノンフィクションとは厳密に言えない = 物語 、なのです。
 そこを十分に承知した上で読み進める必要があります。

 とはいえ、補填された密度の高い情報のため、非常に参考になります。
 特に、20世紀初期の中国の支配勢力の変遷は急激ですが、ここで「満州国→ソ連→国民党→共産党」(東北地方の場合)を具体的に把握することができます。
 中国の一般庶民がその中をどのように生きたかという人間ドラマもね。

 読めば、中国現代史の必須語句の数々がとてもよくわかります。
 もっと早くに読んでおけば、中国マニアと話すときに恥をかかなくてもすんだでしょうし、大学に残って学究の徒を選んだかもしれませんが、すべて後の祭りですねぇ。
 せめて、これからは大きな顔をして長征や大躍進について語りたいと思います。

 いつもご協力ありがとうございます♪
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かもめ食堂 日本人のソウルフードは?
2007/04/13(金)
 小林聡美出演のパスコの超熟食パンのCM知ってます? 
 映画とのコラボCMの分、CMとしてはジミーな映像ですが、映画にすると実に清廉で美しい。

 フィンランドで日本の家庭料理屋「かもめ食堂」を開く小林聡美、世界地図を指差したらフィンランドだったので来た片桐はいり、20年の介護生活から自由を手に入れたもたいまさこ
 特に大きな事件が起きるわけでもないし、むしろまったりとした雰囲気。スローライフを前面に押し出したテーマ。なのに、観ていてまったく飽きない。

 登場人物の素性はほとんど不明。なにを考えているのかも描写されない。そういえば、リアルな交友って、たいていそういうもんだよね。隠れている部分が多いからこそ、飽きずに生きていられる。
 シーンごとに定点に置いたカメラの長回しで、なんだか自分も食卓の一端に参加しているかのような気分になる映画です。

フィンランド人って、おおらかで、のんびりしてるイメージがあるんですけど、やっぱり、いろいろあるんですね。」
「そりゃあ・・・、いろいろあるでしょうね。」

 日本アニメオタの青年、夫に失踪されたらしいアル中の女性、コーヒーを美味しく淹れるおまじない「コピ・ルアック」にこだわるドロボウ、かもめ食堂を見守ってきたシナモンロール大好きおばちゃん3人組。
 異文化コミュニケーションなんて気取らなくても、心が通じてるからいいんじゃない? という肩肘張らなさが、なんだか、とてつもなく新鮮です。

 原作は、学生時代は苦手だった群ようこ。おとなになった今、そのこだわらない生き方に憧れすらおぼえます。
かもめ食堂 小説



「おにぎりは自分で握るより、ひとに握ってもらう方がおいしいんだ」。
 おにぎりの具は「梅干・おかか・たらこ」にこだわる。理由は「日本人のソウルフードだから。」
 観終わったあとに、つい、おかかのおにぎりをつくってもらって頬張っちゃったのは、わたしだけでしょうか。

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かもめ食堂 映画



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悠久の美――中国国家博物館名品展
2007/04/13(金)
@東京国立博物館。
(※この記事は別のブログの過去の記事の再録です。)

北京市の中国国家博物館の所蔵品を、新石器時代から五代までの各時代の文物をピックアップして展示。
http://www.asahi.com/china07/intro/index.html

この日は、1日で4つの博物館・美術館をまわったので、ちょっと疲れました。
しかも、展示がちょっとカブってたんだよなー。
だから、この日ほどたくさん饕餮文(とうてつもん)を見た日はありません。

20070413051032.jpg


とはいえ、これほど大きく、かつ様々な様式の饕餮文を見たこともなかったわけです。
饕餮は牛や羊の体に虎の牙を持つグルメな怪物で、主に殷・周時代に青銅器の意匠として用いられました。
青銅器時代の展覧会というのは地味ですから、数多い中国文物の展示でも、どちらかと言うとマイナーです。
ですから、今回の展示はかつてない規模で青銅器の名器を見るチャンスだったわけですね。


展示は、各時代からまんべんなく名品を抽出しています。
メジャーな目玉としては、兵馬俑1体と、金縷玉衣。
しかしこのへんは単独でも展覧会を行いますので、やはり見るべきは秦以前ですね。


さて、これはなんと読むでしょう。【青銅器の箱の底に刻まれた文字】
↓↓↓
 
女子女
・・・・答え:「婦好」 商王の妃の名

青銅器には製作者・所有者の名前が刻まれていることが多いようです。
「持ち物には名前を書きなさい!」ってところでしょうか。
しかも、バリバリの象形文字です。(上の「婦好」も、一見、落書きです。)
しかも、時代や地域でまったく異なった文字。

それが、時系列で展示品の文字を追っていくと、ある時代からぐっと読みやすくなるのです。
そう、秦で「漢字」に統一されるのです!!

 ~~ やっぱ、あんたエラいよ、始皇帝!!

文字の統一って、なんて文明的で画期的な行為だったんだろう。
強引で乱暴な改革だったかもしれない。けれど偉業である、と改めて思い知りました。


このほか、「てん」の優れた青銅器文化など面白い展示盛りだくさんでした。
犀尊(さいそん)



それよりもなによりも。
中国国家博物館は、中国歴史博物館と中国革命博物館が2003年に統合して生まれました。
・・・なんとっ。
なくなっちゃったのですか、歴史博物館&革命博物館。
留学中は天安門広場からよく見上げたものだけど、さみしいねえ。
ま、両方とも、抗日の温床だったから、日本人にとっては政治・教育的に無くなってもいいかもしれない?

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[ PROFILE ]

NAME : のんゆり
劇団オグオブの女優です。
劇団オグオブHP>>>
http://www.ogob.jp/

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劇団オグオブ第18回公演 「鬼狩愚連隊、参上!」
オレンジジュースに罪はない
パクチーズ
ふりむけばカムロちゃん
政見放送

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映画レビュー「トイ・ストーリー3」[09.08]
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