半径723mmの鑑賞録
 歴史好きな舞台女優による「古今東西、美しいもの」の鑑賞録です。 最新流行を追わなくても、「いいものは、いい」。 それを、きちんと形に残していければいいな。 ※ネタバレ注意※
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家門の危機
2007/11/30(金)
公式HP>>>www.kamon-kiki.jp/

 2005年韓国。主演;シン・ヒョンジュン
 シンジケート・白虎組。組長の3人息子の長男インジェは、組が経営する会社を切り盛りするやり手の極道だ。組織の存続を賭けて、母組長と2人の弟は結婚を迫る。
 そんなインジェが恋に落ちたのはエリート美人検事・キム。しかも彼女の担当は暴力団対策。ふたりの恋はどうなる?
 韓国歴代一位ラブコメディー。



 主演のシン・ヒョンジュンはかっこいいです。
 日本ウケしそうな顔だと思っていたら、日韓合作ドラマ『輪舞曲~ロンド』でスパイ役をやった俳優さんだそうです。韓国ドラマ『天国の階段』にもチェ・ジウの義兄役でお茶の間を涙の渦にさそった人気者だったとか。両方とも観てませんけど。


 韓国映画の何が好きかと訊かれると、役者の演技です。
 韓国人はもともと日本人より感情表現が派手です。全身をつかって情熱的に笑い、嘆き、喜びます。だから、日本人の舞台役者にとって、韓国映画俳優の演技は表現技術を学ぶのに最適なのです。

 とくにコメディー演技は、慧眼に値します。
 男優も女優も、自分の美貌を崩すことにためらいがありません。みっともない身体表現も好んで演じるんですね。
 その思い切りの良さとリズム感は、いままで観たどんな国の役者さんより秀でています。


 この『家門の危機』を「吉本新喜劇だ」と評したレビューを見ました。言いえて妙です。
 くるだろうなーというところでネタがふられ、こうオトすだろうなーという予想通りにオトしてくる。そこがいい!のです。
 しかもシモネタ満載。無茶振りOK。観客の期待を裏切らない演出と、大胆な役者の演技。まさに吉本新喜劇。抱腹絶倒まちがいなしです。

 そのくせ、後半では、家族の絆を感じさせ、組織の責任を背負う男のつらさを感じさせ、愛の強さを感じさせ、一瞬でぐっと泣かせるのです。まったく見事な切り返しです。
 笑いと涙の波状攻撃。怒涛のハッピーエンド。
 こういうお芝居を上演したいなぁとあこがれる、エンターテイメント性ゆたかな作品です。




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家門の危機


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Mr.ソクラテス
2007/11/28(水)
公式HP>>>http://www.cinemart.co.jp/socrates

 キム・レウォン主演の韓国映画。2006年。
 手のつけられないワルが、シンジゲートに勉強を教え込まれ、警察採用試験に合格。シンジゲートの手先として働くよう強要されるも、刑事としての倫理観に目覚め、シンジゲートを壊滅させる。



 終幕後、「非常におもしろかったね!」と感激していたら、「どこが?開始30分で結末が見えてちっともおもしろくなかったよ。」と一緒に観ていたひとは批判口調。
 「ええっ、ストーリーの起伏を楽しんだり、倫理観や主張に感動したりする作品だよ!」と、私は俄然イチオシ。
 そんな賛否両論の映画です。

 けれども、両者の不思議と一致した見解は「日本でリメイクするなら、主演はキムタク。」
 破天荒な性格の主役が正義に目覚め、周りの人間をも成長させていくストーリーは彼の定番だし、フジ月9的な演出がもりだくさん。ぜひ、鋳抜きで輸入してもらいたいものです。絶対、日本ウケするんだけどな。
 そしたら、上司役は永瀬正敏だな。顔と雰囲気がそっくり。品格と凶暴が千変万化する先生役には片岡鶴太郎かな。


 鑑賞中に少々混乱したのが、韓国の法曹界のしくみ
 日本なら、司法=裁判官、行政=検察、民=弁護士なのだけれど、韓国も同じでしょうかね?
 というのも、シンジケートの手先の弁護士と、検察官の顔が兄弟のようにそっくりで、誰が主役を貶めようとしている首魁なのがわからなくなったので。多分、検察と弁護士はグルで悪者。だから「法曹界のほとんどが敵」という話でいいのだとは思いますが。
 韓国は社会風刺をふんだんに盛り込むエンターテイメントが得意なので、この映画も、法曹界のエリート意識や、それに飼いならされている警察組織や法の網を悪用される韓国の現実を皮肉っているのでしょう。
 だからこそ、正義は肩書きではない、倫理観をもつ者にあるという主張が重みを持って語られます。
 倫理観をもたないどんぞこの生活からはいあがった主役が語る「盗人と刑事は紙一重。人生観をもっているから、俺は刑事だ。」の言葉に、日のあたる場所で生きる喜びを実感するのです。


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王の男
2007/11/24(土)
公式HP>>http://www.kingsman.jp/

 芸人の男2人が主人公。ひとりが男役、もうひとりが女役。
 ふたりは兄弟のように強い絆(愛?)で結ばれ、その才能で芸の道を極める。女役は美貌で時の権力者に男色愛を寄せられる。権力の渦に飲みこまれ、芸人生命を絶たれ、壮絶な最期を迎える。


 あらすじを描けば、京劇を舞台にした陳凱歌の名作『さらば、わが愛~覇王別姫』と似ています。
 しかし、『覇王別姫』が「人間性をひきさく時代」を描いたのにくらべ、本作は「時代に抵抗した人間性」を描いているところが特徴です。

 人間ドラマを主軸に置いているぶん、時代背景を知らなくてもじゅうぶん楽しめます。中国より韓国のほうが国民性が近いのか、登場人物の行動に共感できるところも多いです。
 男役チャンセンの男気、燕山君のキテる度、寵姫ノクスの毒気など、名優ぞろいの演技もよし。韓国の役者さんの演技は感情も表情も豊かで、とても勉強になります。
 同じ舞台設定でもこんなにちがう料理になるんだ、と味わえる一品となっております。


 とくに興味深いのが、女役の人間性
 『覇王別姫』の小豆子(♂)は性同一性障害だと思われます。基本性は女性なので、男色に身をゆだねても、もうひとりの主人公・男役の石頭(♂)に愛を寄せても、「恋に揺れる女性」にしか見えません。
 しかし、『王の男』のコンギルは基本が男性です。男色は芸人としての生活のつてであり、男色相手の燕山君に対する気持ちも友情や同情、相棒のチャンセンへの強い思慕も愛情ではありません。ひとりの男性が、時代と人間関係に人生を左右されるようすをリアルに描いているのです。
 だからこそ、芸人として、性を売らなくてはならない厳しい生活、低い身分が浮き彫りになるのであり、同時に身分の低い者を取り立てた燕山君の乱行ぶりが強調されるのです。


 そして、クーデターの最中、死を目前にしたコンギルとチャンセンが大道芸を行うラストシーン。
 「次にうまれてくるときも、必ず芸人に。唯一無二の相方と、芸をやろう。」
 時代に翻弄されても、芸人としての運命を選んだ男たちの強さが鮮やかにきらめくのです。
 恋物語で終わらない、一面的でない人間ドラマ。男だからこそ、芸人だからこそ編み出される人間模様。
 それが、『覇王別姫』が持ち得なかった『王の男』の魅力なのです。


余談①その中世的な美貌が一躍有名になったコンギル役のイ・ジュンギ
 くさなぎくん主演の『ホテルヴィーナス』に出演していた韓国人少年でもあります。
うーむ、気づかなかったわ。たしかにキレイな顔立ちの子だった記憶が。。。

余談②燕山君は韓国史上最悪の暴君。
 『チャングムの誓い』で、チャングムが仕えていた中山王はこの燕山君の弟で、次代の王。
 つまり、『王の男』に出てくるラストのクーデターで王位に就きました。
 燕山君の母后の毒死も政変として有名ですが、その陰謀に巻き込まれたのがチャングムの父母という設定です。


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バブルへGO!
2007/11/20(火)
バブルへGO!タイムマシンはドラム式
公式HP>>> http://www.go-bubble.com/

 2007年日本。主演;広末涼子、阿部寛。
 不況の現代を救うため過去にタイムトラベルした母を捜すべく、財務省官僚の下川路に、1990年に送られた真弓。タイムトラベルした日本は、2007年の常識では信じられないバブルの絶頂だった。
 バブル崩壊の契機となった大蔵省の通達を阻止できるのか?



 「バブルって結局なに?」新聞記者の父に数年前たずねたところ、「わからない。バブルとはなんだったのか、日本の誰もわからないんだよ。」と教えられました。
 少し年齢が上のかたはバブルの恩恵で派手に楽しめたようですが、ポストバブル世代には真面目な学生生活と就職難しか記憶にありません。 これって損をしてるんでしょうかね?

 映画で描かれた1990年の描写は、誇張しているかどうかもわからないというのが正直なところ。
 ダンパでタクシーチケットを束でもらえたり、いきずりの人にティファニーをもらったりというのは、さすがにそう頻繁にあったことではないんじゃないかと思うのですが。
 原作も『気まぐれコンセプト』だし、宣伝業界の1990年代であって、一般人の実態とかけはなれているのでは。

 それでも、「この好況が終わるはずがない」という楽観視は一般的だったのでしょう。1990年の楽観的態度は歴史を知ってしまったわたしたちにはそらおそろしい気がします。
 けれど「根拠もないが、現状は継続する」という志向性が日本人にはあるそうで、先日も「不況が終わらないと信じ込んでいるから景気が上向かない」と、ある経済コメンテーターが言っていました。これがまるまる不況の要因ではないでしょうが、経済はかわっても、考え方のシンプルさは同じなのかもしれません。

 このように「バブルとはなんだったか?」を整理するにはよい映画です。
 どたばた喜劇のなかにも意外に(といっては失礼か。)真面目に取材してあり、それが骨太エンターテイメントの印象もかもしだしています。


 芸術性は?と問われると、そのへんは残念ながら。広末バディはキレイだったけど。
 演技も脚本も演出もテレビ的というか、普通だし。「地上波初登場!」が早く望まれます。たぶん、2年後には誰も振り向かない、消耗品のような作品です。時代性エンタメとしては、この軽薄さもおもしろいんだけどね。ケータイ機能や流行語などが売りなので、しょうがない。
 タイムマシンが大手メーカーの最新ドラム式洗濯機という設定にはじまり、企業宣伝カットの尺が露骨に長いのも、やたらと目に付いたなあ。
 とはいえ、エンタメ度がかなり高い、楽しい、笑える作品です。


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坂本竜馬没後140年
2007/11/18(日)
 「歴史を学びました」という立場の人間にとって、一番めんどうな存在は、「歴史が好きです」という人です。
 こういったかたの大部分が(失礼を承知で申し上げると)、歴史小説やドラマを根拠にして、感性で歴史を語りたがる傾向があります。しかもそれらを事実だと盲信しています。状況証拠で犯人を決めつけるホームズさんやコナンくんと似てるなあと感じ、苦手なのです。

 歴史は科学です。一般的なイメージと異なるかもしれませんが、「過去のことを事実と断定できるわけねえ。だから検証するんだ。」という左脳の学問が歴史学なのです。
 実際の歴史学の現場は、科学的な証拠を提出して、「最も事実に近いと推測される事柄」をわずかに歴史として認定します。まるで裁判を見ているよう。

 つまり、世の中で語られる歴史に、事実は爪の先ほどしか存在しないのです。
 司馬遼太郎はしょせん小説だし、出典も明らかにせず馬の骨が書きこむウィキペディアなんて信用ゼロだし、そんなウィキのデータを検証もせずに引用する私のブログなんて糞くらえです。
 「歴史ロマンなんて、基本、ぜんぶ虚構。」
 そこを割りきって見れば、歴史ロマンほど創造的かつ情動的でおもしろいものはありません。


 前置きが長くなりました。


 今年は、「歴史が好きです」という方々に絶大の人気をもつ、坂本竜馬の没後140年だそうです。
 Yahoo!Japnが「幕末の英雄、坂本竜馬を追う!」という特集(11/14~12/11)をしています。
 ぜひ「ガッデム司馬遼太郎、ファッキン『お~い!竜馬』」とつぶやいてから、冷静にクリックしてみてください。(・・・あたし、司馬ファンに刺されないかしら・・・)

「幕末の英雄、坂本竜馬を追う!」>>> http://weekly.yahoo.co.jp/37/  

 このコンテンツは非常にたのしい。
 坂本竜馬の生涯をシンプルに解説してあり、勝海舟や西郷隆盛ら竜馬と交流を結んだひとびとの紹介、彼を主人公にした本やマンガの紹介もあります。歴史ロマンもりだくさん。
 「幕末ファン必見!幕末維新を歩くマップ」というブログパーツも楽しいです。私も竜馬の足跡をずいぶんとたずねたので、記事登録してみようかな。
 わたしもかなりの右脳歴史派ですじゃ★(司馬もホームズもコナンも好き。)


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ディパーテッド
2007/11/16(金)
 昨晩、わたしがこよなく愛する『インファナル・アフェア』の第2作『無限序曲』が放映されました。
 アンディ・ラウもトニー・レオンもでないし、第1作ほどはおもしろくないので(最優秀賞か優秀賞かのちがいだけどね)途中で寝ましたが、それにちなんだレビューを。


ディパーテッド公式HP>  http://wwws.warnerbros.co.jp/thedeparted/


 マフィアに潜入する捜査官と、警察に潜入してスパイ活動をするマフィア。
 潜入活動をする二人の存在を、警察もマフィアも気づく。相反する二人はスパイの探索を命じられる。あぶり出されるのはどっちだ。
 香港の『インファナル・アフェア』のハリウッド・リメイク版。


 この作品がアカデミー作品賞・監督賞・脚色賞・編集賞の4冠を撮ったとき、『インファナル・アフェア』をこよなく愛する身としては、怒りにまかせてレビューを書いてしまいました。(『ディパーテッド観るなら、これも観よ』ご参照のこと←クリックでレビューに飛びます。)
 そのときは『ディパーテッド』を観ずに断罪しており、今思うと恥ずかしい限りでしたが、威儀を正して本作を観てみるに、・・・・・・・やはり、怒りは正しかったのです。
 『インファナル・アフェア』の完璧さを突き崩すには至らない作品なのでした。


<長所>
 主人公のおのおのの恋人を1人の女性に集約した点は、リメイク版の評価できるところです。彼女の設定に多少の無理はあるにせよ、複雑なストーリーをより簡略に理解するのに役立っています。
 しかしながら、それもあくまで傍線。
 それ以外のストーリーは原作のまま。遜色はないのですが、むしろ、変更なしなのにリメイク版だけが脚本賞とはこれ如何に。

<短所>
 2人の主役(実は警官=レオナルド・ディカプリオ&実はマフィア=マット・デイモン)のキャラクターが弱い
 というか、この2人が似ているのです。容姿もキャラクター作りも。観客はこんがらがりそうです。
 原作(実は警官=トニー・レオン&実はマフィア=アンディ・ラウ)の見事な対極さに比べれば、残念ながら雲泥の差と言わざるをえないでしょう。
 監督のせいなのか、俳優のせいなのかはわかりませんが、この作品の一番のおもしろみを捨ててしまったようでもったいない限りです。


 それに加え、このストーリーをひっぱっている最も根っこにある部分は、「実はマフィア」のうちにある、「日の当たる場所で、正義の人間になりたい。」という、心を偽りながら悪に生きる哀しみなのです。
 その部分をまったくカットして形ばかり真似してしまうのは、換骨奪胎。
 ハリウッドの大味かげんにも、空いた口がふさがらないというものです。


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ディパーテッド


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レイテストアポロ『パラダイス・エアポート』
2007/11/15(木)
公式HP>> http://www.latestapollo.com/
@東演パラータ(下北沢) 


 欠点が見つからないバランスのとれた良い作品でした。
 小さな小屋なのがもったいない。もっと伸びそうな劇団さんです。

 小さな小屋が惜しい反面、東演パラータの舞台の特質を存分に活かしていました。ここが特にスゴイ。
 ベースになる平舞台のほか、2階の通路は空港の2階部分として、そこに上がる階段も幕で隠すことなく演技ゾーンとして多用します。
 2メートル以上あるイントレに、役者がよじ登って鳥を眺めるシーンは、予想外の使い方と幻想的な光景にうっとりしました。


 会話劇で飽きるかと思いきや、役者さんの会話が上手で心配無用でした。ひとりふたりが会話のうまい役者さんがいる劇団さんは多いですが、役者全員が平均的に会話上手というのは、劇団としてノウハウを有しているのでしょうね。修行させてもらいたいです。
 また、個性の粒がそろっているのも強みです。役者のキャラクターを活かして上手に配役しているので、人数が多くても区別がついて見疲れないし、話に引き込まれます。
 技術の高さでは、「氷のヒットマン」貝谷聡さんが一歩秀でていました。(ですが、先日私が酷評した劇団さんの舞台に客演予定らしいぞ。むむむ)


 芝居全体で言えば、もうちょっと主張がほしいのと、クライマックスに盛り上がりが欠けていたのは惜しいかな。好みもあるかもしれませんが、「あ、これでおしまい?」という気分になりました。
 それから、舞台以外の部分で、受付の雰囲気が素人すぎるのとか、終幕後お客さんと演者が同じトイレを使うとかはどーかな、と。お客様が満足して帰れるようプロデュースするのも劇団のウデですから。
 
 とは言え、総合成績は○!  
 また観に来たいなーと思うお芝居で、大満足でした。


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鳥獣戯画展 その2
2007/11/14(水)
『鳥獣戯画がやってきた』@サントリー美術館(東京)
公式HP> http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/07vol04chouju/index.html


 「鳥獣戯画」を想像してください。
 おそらく、多くの人はウサギやカエルが遊んでいる姿を頭に描いたのではないでしょうか。それは、鳥獣戯画絵巻の第1巻、甲巻の絵です。
 鳥獣戯画が、甲巻・乙巻・丙巻・丁巻の四巻から成り立つセットものだと知っていましたか?
 「鳥獣戯画は伝・鳥羽僧正作」と教え込まれた私にとって、鳥獣戯画各巻が異なる時代の、異なる作者による異なるモチーフの絵巻物4巻シリーズとは驚きでした。誰が何のために描いたのか、それは謎につつまれています。
 なお、正式名称は、「鳥獣人物戯画絵巻」です。


 前回は「鳥獣戯画展」の概略をしるしましたので、今回は「鳥獣戯画展」が投げかける謎と、私なりの見解を記します。
 まず、各巻を整理してみましょう。

甲巻。平安時代12世紀。15種類の動物が擬人化されて遊び、法会を楽しむさまを描く。
甲巻うさぎとかえる

 画題は、動物説話を絵画化したとか、動物が年中行事をする様子とか諸説あります。作者においては鳥羽僧正と伝えられてきましたが、生没年と一致せず、密教の絵仏師や宮廷絵師が有力説となっています。そもそも甲巻は前半部分と後半部分は画風が異なり、別の人物が描いたと考えられています。
 甲巻は、その筆致は豪放磊落。一見、手なぐさみに描いたかのような大胆な筆遣いでありながら、その実、動物の筋肉の動きがリアルに伝わる抜群のデッサンであり、深い素養がうかがわれます。
 密教絵画の影響を受けた白描画ですが、大作をつらぬく調和のとれた構図や、立体と平面を両立させて描かれた動物たちは、大和絵の様式です。


乙巻。平安時代12世紀。動物画だが、甲巻と異なり、あくまで動物として描かれている。
乙巻

 絵画として完結した甲巻に比較すると、同じ系譜と見られる作家が描いた乙巻は、1枚の絵画というよりむしろ図鑑と称するにふさわしいと感じます。
 描かれた動物たちは甲巻のようにストーリー性を持たず、その描写は羽の1枚まで緻密です。甲巻のイメージを模倣しつつ、密教絵画の白描画の手本として描かれたのではないかと思えます。


丙巻。平安~鎌倉時代。12~3世紀。人物画であり、碁・将棋・双六や紐引き遊びなど当時民間で流行した遊びを記録している。
丙巻

 さらに丙巻にいたると、図鑑様はいっそう色濃くなります。半紙1枚につき1図を描きそれをつなぎ合わせていることからも、作家が図鑑様を意識していたことがわかります。甲・乙とは系譜の異なる作家の手による当世風俗図という趣です。
 碁・双六・将棋という当時の代表的な遊戯に始まり、その遊戯の担い手も僧侶・庶民が適切に描き分けられています。


丁巻。鎌倉時代。13世紀。人物画。丙巻と同じく風俗を描くが、筆致が非常に漫画風。
丁巻

 そして丁巻では、丙巻の風俗図よりさらにくだけた庶民の遊びが収録されます。まるで「丙巻は上品ぶっている」と言わんばかり。
 その絵柄もまるっきりマンガで、作家に絵画の素養があるかどうか断定できないほどです。日本が世界に誇るマンガ文化はここから生まれたのではと思えてきます。


 4巻の変遷を見ると、甲巻はシリーズものの意図を持たないオリジナル。わずかに時遅れて描かれた乙巻は、甲巻と対極をめざした写実性を極めた作品。丙巻以降は、「図鑑様」「おもしろ画」の甲巻の系譜を意図して作製されたのではないかと考えられます。
 もっとも、現存するのが4巻のみであり、実際には多くの絵巻が存在したでしょう。
 室町時代には多くの模写本が存在していますから、鎌倉時代にはすでに甲巻の絵画的知名度は高かったと推測されます。
 甲巻を意識した作品群が、一個の絵画的総本山として「鳥獣戯画の高山寺」に納められ、それが「鳥獣戯画」シリーズとして伝来されたと考えられるのも難くないのです。


 さて、今回の展示の目玉は、謎が多い甲巻の本来の順序の復元です。
 模写本の長尾本、住吉本と対照するに、甲巻は製作当初とは順番が異なり、現存するかたちは物語の主題としては不自然な形で再編されているとわかっています。
 その本来の姿はどうであったか。
 長尾本が本来の鳥獣戯画に最も近いと推測されると、展覧会では結論づけます。
 しかし、長尾本にも不足する部分があります。そこが欠落する前段階の「鳥獣戯画」が存在するかもしれません。はたまた、欠落しているかのように見える部分は後代の加筆かもしれない。現に、鳥獣戯画は自由な画題であるため、近代の模写では後代の作家の創造が多く認められるのです。
 このように、聴衆にいろいろな想像の余地をもたせ、美術展示会の枠を越えた考証は幕を閉じるのです。


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チラシ


06:58 | 博物館・美術館| トラックバック:2 | コメント:0

秋の鑑賞録
2007/11/09(金)
「鳥獣戯画その2」をアップするつもりが、原稿が完成しませんでした。
なので、中継ぎで、9・10月の鑑賞録を。
レビューを書くかどうかは体力次第。


☆☆☆・・・どーなの、それ。
★☆☆・・・それなり。
★★☆・・・個人的にはおもしろい。
★★★・・・オススメ! とにかく観ろ!



●映画・DVD
出口のない海  ★☆☆
TRICK劇場版2 ★☆☆
セルラー ★★★
運命の女 ★☆☆
S.W.A.T ★☆☆
カーズ ☆☆☆
マリー・アントワネット ★★★
幸福のちから ★★★
ディパーテッド ★☆☆
007 ダイ・アナザーデイ ★☆☆
7月24日通りのクリスマス ★☆☆
トリプルX ☆☆☆
さくらん ★★☆
墨攻  ★☆☆
交渉人真下正義 ★★☆
チェケラッチョ! ★☆☆
ホリディ ★★★
酒井家のしあわせ ★★☆
胡同のひまわり ★★★
風の又三郎ガラスのコート ★☆☆
  

●本&マンガ
GO 金城一紀  ★★★
“It”と呼ばれた子-少年期 デイブ・ペルザー ★★★
終末のフール 伊坂幸太郎 ★★☆
小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話 野坂昭如 ★☆☆
北京のスターバックスでおこられた話 相原茂 ★★★
博士の愛した数式 小川洋子 ★★★
街の灯 北村薫 ★★★
輪違屋糸里  浅田次郎 ★★☆
八甲田山死の彷徨 新田次郎 ★★★
デスノート  ★★☆
IWGP 灰色のピーターパン 石田衣良 ★★☆
陽気なギャングが地球を回す ★★★
ヒカルの碁 ★★★


●ミュージアム
東京都美術館「フィラデルフィア美術館展」 ★★★
東京国立博物館「大徳川展」 ★★★
サントリーミュージアム「鳥獣戯画展」★★★


●芝居
ふしぎ屋隊『黎明の風』 ★☆☆
あなピグモ捕獲団『東京ハニロボ』 ☆☆☆


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鳥獣戯画展 その1
2007/11/08(木)
@サントリー美術館(東京)
公式HP> http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/07vol04chouju/index.html

 京都・高山寺所蔵「鳥獣戯画」。甲巻・乙巻・丙巻・丁巻の四巻からなり、15種類の動物や人物が描かれ総称して「鳥獣人物戯画絵巻」と呼ばれている。4巻は作者・制作年代が異なり、当初からセットであったわけではなく、現在の姿になるまでの経緯は謎。 
鳥獣戯画甲 相撲

 当展覧会では、現存する鳥獣戯画と、長尾本、住吉本などの模写、また、鳥獣戯画と同じ白描法で描かれた作品や草子絵巻から、鳥獣戯画の謎にせまるのがモチーフとなっている。<謎の解説については、次回書きます♪>


 鳥獣戯画のマンガ的な楽しさ、美しさもさることながら、展示モチーフが単純明快で、美術になじみがない方も楽しめる展覧会となっています。
 展示内容を一点集中することで展示品の少なさを逆に活かす、うまい手法を使っていますね。予算の少ない美術館には学ぶところが大きいのではないでしょうか。
 グッズ販売も上手な美術館なので、特に今回の展示会ではかなりの売り上げが見込まれます。それを狙って展示内容を決めている向きもあるとにらんでいますが、いかが。


 鳥獣戯画につながる楽しい絵巻物の展示もあります。動物を擬人化したり、人のこっけいな風俗を風刺したりとさまざまな絵巻物です。
 鳥獣戯画に習ったか如何はさておき、中世では面白い滑稽物が広く流布していたということがわかります。
 紙や絵の具が決して手に入りやすいとは言えない時代にこれほどまでに「くだらねー」と思える絵巻物が編まれたというのも、時代への痛切な批判の感情や娯楽を愛する気持ちが息づいていたことをうかがえます。

鼠草子絵巻

 特におもしろいのが、『鼠草子絵巻』
 人と恋したいネズミの権輔がまんまと人間の娘と結婚するも正体を知られ、出家して、天敵の猫法師と修行に明け暮れるという絵巻物です。
 擬人化されたネズミたちが結婚式を準備に奔走するうしろで、本物のネズミが米をねらっているという場面に、「ミッキーマウスが何故プルート(犬)をペットにしているのか。」という疑問の縮図を見た思いがします。
 
放屁合戦絵巻

 また、『放屁合戦絵巻』は、文字通り、庶民のおなら合戦。
 鳥獣戯画の丁巻の系譜かマンガ風であり、合戦のさまを赤裸々に(むしろ身体の隠れた部分を誇張して)描いている「くだらねー」の真骨頂です。お客さんがゲラゲラ笑う展示品というのも珍しいです。
 そのうえ、その説明文がふるっています。お堅いミュージアムにしてはよっぽど自由な説明文です。
「腹ごしらえ、ウオーミングアップのあと、いよいよ合戦の始まりである。袋に詰めておなら大爆発とやりたい放題だ。エンターテイメント性は確実に丁巻の戯画性に通じるところだ。」
 「やりたい放題だ。」って、あなた。。。学芸員さんこそ、エンターテイナー。


 さて、観覧に際して、ここでひとつご忠告。今回の展示会は展示品入れ替えが多数あります。
 おそらく最も人気がある甲巻「蛙と兎の相撲」は、後期展示と予想されます。また、謎を解くキー部分の「断簡」やその他の展示も後期(特に11/28~12/3)が充実しています。
 前後半セット割引チケットも販売していますが、やはりお高くついてしまうので、後期をねらってご覧になるのをオススメします。東京ミッドタウンもクリスマスっぽくなっているだろうしね。


 次回は『鳥獣戯画』の謎!


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東京ハニロボ
2007/11/06(火)
あなピグモ捕獲団『東京ハニロボ』を観劇しました。

結成10年&第26回公演。
さぞや脂ののったいい芝居を観せてもらえるものと期待していきました。
結果は、残念ながら、キャリアを感じさせるキラメキが…ない、よなぁ。

脚本が一昔前の難解系なのは、まぁいいんです。
その場合、演出でリアル感を持たせるとか、テンポよい会話で引っ張っていくとか、
客を置いていかないよう、どれだけでもやりようがあるはずです。

なのに、なんで演出も抽象系?
会話も、ストーリーも、主張も、なにひとつ客には伝わってこないという困った状況に陥っていました。
客席を見回すと、うたた寝している人が常時、一人二人じゃなくて。
こんな客席を見ながら演技するのは、役者も相当キツいだろうなぁ。

作り手が単に未熟なら今後に期待ですが、
やりたいようにやるのを芸術だと勘違いして「これがうちのスタイル」と開き直ってませんように。
と人知れず祈るのみです。

そんでもって、役者さんも全員、個性が薄いようです。
ちょいと個性が見えてるげな人もいるのですが、魅力的な輝きがある役者さんはいない。
まだまだでしょう。まだまだ出せますよ、個性。
身体能力とか発声が上手なひともいるのに、非常にもったいないですね。

自分のセリフはうまいけど、相手役と噛み合ってないのも魅力に欠ける一因のようです。
「会話になっていない」とは我が劇団オグオブの公演でも指摘されるところですが、
今回のお芝居は鏡を見るように学ばせてもらいました。
明日は我が身。

福岡で旗揚げした劇団さんということで、同年代の福岡出身役者としては思い入れも生まれます。
同作品で来月に福岡凱旋公演もあるとのこと。
敢えて愛をもってきびしめの鑑賞録にしてみました。



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09:10 | 役者業| トラックバック:0 | コメント:0

SP 警視庁警備部警護課第四係
2007/11/04(日)
公式HP>http://wwwz.fujitv.co.jp/sp/index.html

 金城一紀原作・脚本、本広克行総監督。
 岡田准一堤真一主演。
 ラインナップを見ただけで、はなからヒットさせるぞという気合が感じられる連ドラです。

 重めなテーマ&製作者の遊びの演出が、深夜枠らしく効いています。
 1話完結方式をとりながらも、主人公の過去の大きな陰謀がドラマの後半にからんでくる形式なのも警察モノ連ドラの王道。
 第1話なので、それを予感させるような伏線が随所に散りばめられていました。
 目新しい演出はありませんが、王道の演出だけで「次回も観てみよう」と思わせる腕はさすがです。

 役者さんは、真木よう子がやはり際立ちますね。
 私が好きなだけかもしれませんが、『パッチギ!』のカンジャを彷彿とさせるドスの効いたおねーさんを好演しています。この人だけで次回も観たくなります。
 それから、三代目魚武濱田成夫。まさに飛び道具。刀剣マニアの役なのですが、ジェイソンより襲ってきます。むっちゃ迫力あるんですけど。来週以降もからんでくるようなので、要注目です。


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01:47 | 映画・DVD| トラックバック:1 | コメント:3

東京モーターショー2007
2007/11/02(金)
東京モーターショー2007に行ってきました。
公式HP >http://www.tokyo-motorshow.com/


クラブマン

写真はミニクーパークラブマン



ご存知のかたも多いでしょうが、私は光岡自動車の大蛇(オロチ)の大ファンです。
光岡オロチ 公式HP>http://www.mitsuoka-orochi.com/

車なんて道具に過ぎないと考えている人間ですが、オロチに限っては、入手困難なあまり(製作絶対数が少ない、もちろん価格は半端な外車のが安いくらいです。)すでに車という域を超えて芸術品なのです。
そんなオロチが2年ぶりにモーターショーに登場です。

市販タイプの白。オロチの特徴である「蛇顔」が最も際立つ色です。
市販タイプは紫も出品されていました。
オロチ


コンセプトカーの『オロチ兜』。
羽根をひろげると、西洋の竜のように猛々しいです。
兜



モーターショーで大半の時間を光岡ブースで過ごしましたが、
オロチ以外の美しい車を求めてさまよいました。

マツダ大気
大気

大気2

大気はお尻に「大気」と漢字で刻まれていて、斬新で美しいです。
ガルウィングが広がりすぎて、街中では乗れません。
まあ、コンセプトカーですから。


モーターショー07の目玉。
日産GT-R
といっても、私、1週間前まで「なにそれ?」と人に尋ねるばかりの浅学さなのですが、とにかくすごい人だかり。
最盛期のスカイラインの◎型テールランプが、GT-Rで復活です。
GT-R



結論。
「乗る車」はボックスタイプが好き。機能重視。
「見る車」はスポーツカーが大好き。機能は2の次。


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酒井家のしあわせ
2007/11/01(木)
 公式HP>>http://www.bitters.co.jp/sakaike/

 主人公は母の連れ子。妹は今の父親の娘。ちょっと複雑ではあるけど、いたって普通の家庭。なのに、とつぜん、父親が家出。「浅田くんを好きになった」と言い残して。

 『間宮兄弟』みたいなアットホームな映画かなと期待して観てみたら全然違っていました。これは、シュールな青春コメディ映画。シュールすぎて好みがはっきり分かれますので、ご覧のときは慎重に。
 一見ドキュメンタリー風なので中盤まで深刻な話にハラハラ。最後に観客の期待を裏切って泣かせる、なかなかの力作です。

 大人に視点を移せばストーリーの結末も読めそうなのですが、その余地を与えないくらい、主人公に思春期らしいプチ騒動が降り掛かります。
 クラスメートからの猛烈アタックは正直ウザいし、そのヌルさと正反対に家はリアルにぐちゃぐちゃで友達にも言えないし、オトナの情愛はやたらフクザツで、それに振り回されている自分を守るだけで精一杯。
 母ちゃんには「そんなに意地張るなよ」と言いたくなるし、父ちゃんには「家族をもっと信頼しろよ」と言いたいし、浅田くんには「浅田くんよぉ、なんでなんだよぉ」と言いたい。けど、言えない。
 そうやって、少年につい感情移入してしまって、観客も中学生目線で身の振り方を悩んでしまうのです。
 最後のどんでん返しも、少年の視点で描かれているからこそ活きています。脚本力の勝利ですね。
 そして、大人に翻弄され続けて仏頂面ばかりの少年が、ラストシーンではにかむ姿。ハッピーエンドじゃないはずなのに、大団円。監督力の勝利です。

 また、友近、ユースケ・サンタマリアと、コメディ路線のふたりが両親役にも関わらず、笑いの演技に持っていかずにひたすらリアリティに徹する。
 「笑えるのかな~」という当初の観客の期待はここに裏切られ、ひたすら続く抑圧されたムードに観客が耐えて耐えてようやく慣れてきたころ、ストーリーが一気に爆発し、静から動に流れ込んでいきます。
 大阪の主婦と押され気味のダンナ。ふたりの素のキャラクターを活かした自然な演技にも注目です。

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酒井家のしあわせ


ストーリーを読みたい方は・・・(ネタバレ注意)→→→


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劇団オグオブHP>>>
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