半径723mmの鑑賞録
 歴史好きな舞台女優による「古今東西、美しいもの」の鑑賞録です。 最新流行を追わなくても、「いいものは、いい」。 それを、きちんと形に残していければいいな。 ※ネタバレ注意※
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ハコノホテル なおめその弐
2010/02/20(土)
 続編を書こうと思っているうちに、いろんな方の観劇のご感想を聞いて、いろいろ考えるところが出てきました。
 批評をいただけることは、いい内容でも悪い内容でも、うれしいことです。
 批評をするにも、いただくにも、無責任であってはならないと思っています。

 時には、へこたれそうになります。
 一身に批評を受けるのに耐えられなくなったら、役者という仕事の引き際なんだろうな。
 驕らず、しかしプライドを持って、すべてのご意見をわが身に引きつけて成長していきたいと思います。


<続・「ハコノホテル」のふりかえり>
★なおめという人

 本名は「森川直女」と言います。固い字面ですね。
 脚本には「なおめ」と書かれています。だから、わたしのなかでは彼女は「なおめ」です。

 でも、性格はまっすぐな人ですね。まっすぐだから、いつまでも画家になる夢を諦めきれない。
 色盲になっても、箱から幼馴染を取り出しても、自分の姿が変わろうとも、それでも本当の青を求めて描き続ける。
 ハコノホテルには純粋な思いゆえに姿を変える人がたくさん登場しますが、なおめは夢に対して最も純粋な人でしょうね。

 それでもって、私が演じた役柄の中でも、最も根暗な人だと思います。見た目は明るい人ですけどね。
 怒ったり笑ったり、泣いたり。表情がコロコロと変わります。
 だけどそれは、彼女の根深い暗さを打ち隠すものです。物語の後半になるにつれ、悲しみがどんどん深くなっていきます。
 極端な明るさと、極端な哀しみを両方表現する役どころでした。
 無表情だけど、いつでも前向きで揺るがない、14回公演『ツキの王女』のアナベルお嬢さんと対照的ですね。

 それにしても、哀しみの深さを段階的に表現していくのが、こんなに難しいものだとは。
 哀しみにも多様な表現がありますが、物語に説得力を持たせるために、ただ泣いてればいいわけじゃなくて。
 シーンごとに深さを増していき、お客様に共感してもらえる形の「哀しみ」の数々をつくるというのは、今までやったことのないアプローチが必要でした。


 そこで、今回は、役づくりの方法を変えてみました。

 ・・・と、ここでタイムアップ。
 続きはまた、のちほど。


 まだ続くのかよっ。と思った方もご協力ください。
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08:47 | 役者業| トラックバック:0 | コメント:0

ハコノホテル・なおめ その壱
2010/02/13(土)
 劇団オグオブ第15回公演『ハコノホテル奇譚』にご来場いただき、ありがとうございました。
 最近の劇団オグオブのファンタジーとは異なる、ややシリアスでアンハッピーエンドの物語、楽しんでいただけましたでしょうか。

 公演から1週間経ちましたので、お客さまの熱はもうすっかり冷めていると思いますが、自分の足跡として、数回に分けて、今回の『ハコノホテル奇譚』を振り返ってみたいと思います。
 わたし以外にはつまんないですよー。
 長いですよー。
 ここで回れ右した方がいいですよー。


★主役であるということ

 わたしの演じた森川なおめという役は、今回は主役という位置づけでした。
 わたしを最も悩ませたのが、この位置づけです。終始、ここに悩まされたと言っていいと思います。
 というのも、本来の脚本の設定から軸を動かした位置づけだったからです。

 この『ハコノホテル奇譚』の初演を、わたしは観客として観ているのですね。
 初演・・・脚本家の意思が最も反映されている舞台といっていいのでしょうが、この主役は、なおめの幼なじみの瀬山くん。ストーリーテリングであり、お客さんが共感できる堂々たる主役は瀬山くんでした。そして、伏線の主役が盗賊団の首領・リリィ。このふたりで引っ張っていく物語でした。

 なおめは初演では「主役の幼なじみ」という程度の位置づけで、出番も少なく、ヒロインというにもやや弱い。演じた女優さんが非常にうまい方で、彼女の演技力で印象深くなった役柄だと感じていました。
 なので、上演作品が決まり、なおめに配役が決まったときには、「初演の女優さんをしのぐ演技ができるかしら」という心配しかありませんでした。

 ところが、演出家から「なおめを主役にする」と言われて。
 「無理!絶対、無理!」と、かなり抵抗しました。
 だって、出番が圧倒的に少ないんですよ。そのうえ、主役に必須であるお客さんが共感する要素がまったくない。この脚本上の制約はいかんともしがたい。
 なおめの出番を増やすべく脚本の加筆はしましたが限界もあって。最終稿を読んでも「なおめが主役」という人はいないと思います。
 その軸を動かして、なおめを主役にすると決断した演出家は、勇気ある芸術家だと思います。

 つまり、演出家がどう描くか、役者がどう表現するかで、大きく位置づけを変えた舞台です。
 文章には書き残せない、ライブでしか見られない。これこそ、演劇というアート。
 無謀にも「なおめ主役」を背負ったのは、彼女の芸術魂への共謀ですね。


【この辺の葛藤については、
 長すぎるので「READ MORE 追記」に記載してあります♪】



 じゃあ結局、なおめは主役に見えたのか?
 ------「見えなかったかもね。」って、中途半端な結論なのですが。

・なおめが主役で、瀬山くんはストーリーテラーと見た方(演出意図に沿っているのはこちらです)
・主人公は瀬山くんだと見た方(脚本どおりなれど、わたし&役者陣の力不足)
・主役は二人だと見た方(ここに落ち着けば及第点と考えていたライン)
 芝居の感想を聞くと、どの方もいらっしゃるのです。

 「お客さまの実感が一番正しい」と考えているので、どれも正しいです。
 そして、どれをとったとしても、自分の力量を反省し、さらなる向上を目指したいと思います。


 いまでもじゅうぶん長いけど、次回に続く・・・。


   長すぎてゴメン。
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11:19 | 役者業| トラックバック:0 | コメント:0
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