歴史好きな舞台女優による「古今東西、美しいもの」の鑑賞録です。 最新流行を追わなくても、「いいものは、いい」。 それを、きちんと形に残していければいいな。 ※ネタバレ注意※
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パニッシャー
2008-03-13 Thu 01:19
 2004年アメリカ。出演:トーマス・ジェーン、ジョン・トラボルタ
 ギャングの逆恨みで家族を皆殺しにされた、元FBI捜査官キャッスル。
 復讐を誓い、行きずりの仲間に後押しされながら、セイント一家を壊滅させる。



 アメコミ・ヒーロー『パニッシャー』のライジングものなんですが、映画として悪くないですね。
 脚本よし、テンポよし、トラボルタよし。
 原作から一歩離れて、映画として完成形。 
 ヒーローものとしてではなく、一人の男の復讐劇として楽しめます。

 というのも、アメコミ・ヒーローだけど、超人的な能力を持っているわけではなく、己の肉体と重火器で戦うんですね。
 だから、CGが不要。一昔前の鉄人系アクション映画と同様に、リアルに描かれています。

 敵も、もちろん生身の人間
 笑っちゃうくらいプロテインを仕込んだ筋肉男も、もちろんビックリ生身。しかも、ドイツ近辺からわざわざ連れてきたようで、セリフはない。そこが、また笑える。
 現代において、こんなに古典的な手法でアクション映画をつくりあげちゃう姿勢は、「買い」です。

 
 そこまでリアルにつくっておいて、なんだこりゃなラストシーン2発(車の炎上と、橋の上のモノローグ)。
 最後の最後で「マンガ」なシーンなのですが、これを笑っちゃうか、激怒するかは、あなた次第。
 私は爆笑しましたが。ドロンジョ一味じゃないんだから★

 
 脇キャラが活きているのが、また、いい。
 ストイックで地味目な主役とは対称的な、悪の親玉 ジョン・トラボルタ
 「おまえが主役?」ってくらい圧倒的な存在感。色気でも演技でも「悪の華」をぷんぷん香らせます。
 なにより、演技するのがやたらと楽しそう。トラボルタの役者としての魅力は、そこですよね。「演技大好き」が伝わってきます。

 それから、主役キャッスルが住むアパートの面々。
 ヤク中のピアス男、愚鈍な大男、情にもろい水商売女。
 普通のヒーローものなら主役に守られるだけの面々が、オイシイ働きをします。
 しかも、「俺たちは仲間だろう。」みたいな安っぽい話にならず、ちょっと目を見張るクールな演出となっています。
 ここが、この映画のいちばん良いところ。

 定番の勧善懲悪ストーリーでも、演技力、演出力でおもしろくできるんだ。という気合いの入った秀作です。
 (でも、製作中の続編は、観るつもりないや。)
 
 
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  パニッシャー


ストーリーを読みたい方は・・・・→→→(ネタバレ注意)
【パニッシャー あらすじ】

 FBI潜入捜査官キャッスルは、イタリア系マフィア・セイント一家の銃器密輸を阻止した。
 その際、セイント一家の長男が銃死。セイント一家は復讐のため、キャッスル一家を殺害する。
 奇跡的に生き延びたキャッスルは、家族の復讐を誓い、セイント一家の壊滅を計画する。

 ニューヨークに戻ったキャッスルは、セイントの部下に命をつけねらわれるも、アパートの住人達の機転で救われる。
 そして、セイントの愛妻と、彼の忠実な部下が不倫をしたように偽装して、セイント自身にふたりを殺害させた。
 そののち、セイント邸を爆破。マフィアを壊滅させる。
 逃亡をはかろうとするセイントを捕縛し、愛妻を殺害せしめた罠を打ち明けた揚句に、失意のセイントを焼死させる。

 アパートの仲間に多額の金を譲り、キャッスルは旅立つ。
 法で裁けない悪を裁く、パニッシャー(処刑人)として。

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