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2008年04月08日 [火]
アルゼンチンババア
2007年日本。原作:よしもとばなな、出演:堀北真希、役所広司、鈴木京香
危篤の母を看取らず、アルゼンチンババアと奇妙な同棲生活を送るようになった父。
父を説得するみつこは、逆に、天真爛漫なアルゼンチンババアのペースに乗せられてしまう。
魅力的な話です。
キャラクターも、よしもとばななのなつかしくて、切なくて、ときに現実的に残酷なテイストの話も。
そして、黄色みがかった草原と、青い海原の対比。
牧歌的な風景に流れるアルゼンチンタンゴの調べが、とてもいい雰囲気。
鈴木京香が演じるアルゼンチンババア=ユリさんの、愛情豊かで重厚な女性像は、とくに素晴らしいです。
ユリさんの人間性を築いたであろう数々の歴史をあえて伏せているところが、ますます彼女を神秘的に彩ります。
無駄な説明は徹底的に省いて、大事な部分を浮き彫りにした、大人の作品です。
ただ、メイクが不満。
度々登場する「こんな年で」との台詞からはかなりの高齢設定でしょうが、年齢不詳メイクが逆に説得力不足。
「高齢だけど、色香を感じさせる女性」を意識過ぎた中途半端なメイクで、おばあちゃんには見えません。
鈴木京香の演技がじゅうぶん色っぽいので、いっそドロドロのババアメイクの方が、ギャップがおもしろかったのではないかなと思わせます。
監督が、メイクさんと役者のバランスをとってあげればよかったのにね。
堀北真希は表情が固い役者さんなので、ラブコメを見ているとイライラするのですが、不幸を背負ったみつこちゃん役はハマり役。
陰性のこまやかな感情の流れを、とても上手に演じていました。
内にこもった性格のみつこちゃんが、母の死を語るシーンにはもらい泣き。
一方で、父親役の役所広司は、「妻の死から逃げる夫」には見えません。
押し出しがきくオーラを持っている分、軟弱なキャラの説得力に欠けるというか。
ただ、この映画の中では一番難しい役。
多くを語らないセリフの中にも、現実世界から解き放たれていき、ふたたび父親として目覚めていく彼の心境を、骨太に表現しています。
キャラクターの向き不向きって演技のうまさとはまた違う問題だな、と学ばせてくれる、堀北真希と役所広司のキャスティングでした。
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・アルゼンチンババア@映画生活
ストーリーを読みたい方は・・・・→→→(ネタバレ注意)
【アルゼンチンババア あらすじ】
危篤の母を看取りもせず、葬式も出さず、行方不明になったみつこの父は、町はずれの「アルゼンチンババア」ユリの家に身を寄せていた。
みつこを始め、親戚や旧友が説得しても、父はユリから離れようとしない。
今や、ユリ同様、立派な変質者として、ユリを称える曼荼羅づくりに日がな励んでいた。
叔母の発案で、亡き母の墓石を彫らせて正気に戻そうと、御影石をアルゼンチン遺跡(家)に運ぶ。
しかし、父は断固拒否。
失意のみつこに、ユリが近づき、「あなたのお母さんの死を受け止めきれないのだ。自分も同じ経験がある。待ってあげて。」と懇願される。
それに激怒した叔母は、アルゼンチン遺跡に乗り込む。
能天気なユリと父に、怒りをぶつける叔母。それをいなす従弟。口論のさなか、ユリが倒れる。
ユリは妊娠していた。超高齢出産、母体も危険だったが、家族を内乱で失ったユリは出産を宣言。
しかし、父には「みつこさんの父親にもなれない人が、この赤ちゃんの父親にはなれない。」と帰宅を促す。
父は帰宅するも、わだかまりの解けないみつこが逆に家出する。
父は母の墓石を刻み始め、母の死に初めて向かい合おうとしていた。
墓石を彫りあげた父は、家族の思い出の土地に向かい、みつこを探し出す。
母の死を語り合い、やっとふたりで向かい合うことができた。
ユリのもとに戻った父娘。みつこは、ユリともっと仲良くなりたいと心から告げる。
産後の肥立ちが悪く、出産後いくばくもなくユリは死去する。
風変りだが、愛にあふれたユリは、いつしかみんなに受け止められていた。
みつこは弟の世話をしながら、アルゼンチン遺跡でパンの職人を目指すことにした。
幻想のユリと、アルゼンチンタンゴを踊るのであった。
危篤の母を看取らず、アルゼンチンババアと奇妙な同棲生活を送るようになった父。
父を説得するみつこは、逆に、天真爛漫なアルゼンチンババアのペースに乗せられてしまう。
魅力的な話です。
キャラクターも、よしもとばななのなつかしくて、切なくて、ときに現実的に残酷なテイストの話も。
そして、黄色みがかった草原と、青い海原の対比。
牧歌的な風景に流れるアルゼンチンタンゴの調べが、とてもいい雰囲気。
鈴木京香が演じるアルゼンチンババア=ユリさんの、愛情豊かで重厚な女性像は、とくに素晴らしいです。
ユリさんの人間性を築いたであろう数々の歴史をあえて伏せているところが、ますます彼女を神秘的に彩ります。
無駄な説明は徹底的に省いて、大事な部分を浮き彫りにした、大人の作品です。
ただ、メイクが不満。
度々登場する「こんな年で」との台詞からはかなりの高齢設定でしょうが、年齢不詳メイクが逆に説得力不足。
「高齢だけど、色香を感じさせる女性」を意識過ぎた中途半端なメイクで、おばあちゃんには見えません。
鈴木京香の演技がじゅうぶん色っぽいので、いっそドロドロのババアメイクの方が、ギャップがおもしろかったのではないかなと思わせます。
監督が、メイクさんと役者のバランスをとってあげればよかったのにね。
堀北真希は表情が固い役者さんなので、ラブコメを見ているとイライラするのですが、不幸を背負ったみつこちゃん役はハマり役。
陰性のこまやかな感情の流れを、とても上手に演じていました。
内にこもった性格のみつこちゃんが、母の死を語るシーンにはもらい泣き。
一方で、父親役の役所広司は、「妻の死から逃げる夫」には見えません。
押し出しがきくオーラを持っている分、軟弱なキャラの説得力に欠けるというか。
ただ、この映画の中では一番難しい役。
多くを語らないセリフの中にも、現実世界から解き放たれていき、ふたたび父親として目覚めていく彼の心境を、骨太に表現しています。
キャラクターの向き不向きって演技のうまさとはまた違う問題だな、と学ばせてくれる、堀北真希と役所広司のキャスティングでした。
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・アルゼンチンババア@映画生活
ストーリーを読みたい方は・・・・→→→(ネタバレ注意)
【アルゼンチンババア あらすじ】
危篤の母を看取りもせず、葬式も出さず、行方不明になったみつこの父は、町はずれの「アルゼンチンババア」ユリの家に身を寄せていた。
みつこを始め、親戚や旧友が説得しても、父はユリから離れようとしない。
今や、ユリ同様、立派な変質者として、ユリを称える曼荼羅づくりに日がな励んでいた。
叔母の発案で、亡き母の墓石を彫らせて正気に戻そうと、御影石をアルゼンチン遺跡(家)に運ぶ。
しかし、父は断固拒否。
失意のみつこに、ユリが近づき、「あなたのお母さんの死を受け止めきれないのだ。自分も同じ経験がある。待ってあげて。」と懇願される。
それに激怒した叔母は、アルゼンチン遺跡に乗り込む。
能天気なユリと父に、怒りをぶつける叔母。それをいなす従弟。口論のさなか、ユリが倒れる。
ユリは妊娠していた。超高齢出産、母体も危険だったが、家族を内乱で失ったユリは出産を宣言。
しかし、父には「みつこさんの父親にもなれない人が、この赤ちゃんの父親にはなれない。」と帰宅を促す。
父は帰宅するも、わだかまりの解けないみつこが逆に家出する。
父は母の墓石を刻み始め、母の死に初めて向かい合おうとしていた。
墓石を彫りあげた父は、家族の思い出の土地に向かい、みつこを探し出す。
母の死を語り合い、やっとふたりで向かい合うことができた。
ユリのもとに戻った父娘。みつこは、ユリともっと仲良くなりたいと心から告げる。
産後の肥立ちが悪く、出産後いくばくもなくユリは死去する。
風変りだが、愛にあふれたユリは、いつしかみんなに受け止められていた。
みつこは弟の世話をしながら、アルゼンチン遺跡でパンの職人を目指すことにした。
幻想のユリと、アルゼンチンタンゴを踊るのであった。




たまたま通りかかったので
コメントさせていただきます
私のブログの方も
ランキング状況だけでも
見ていただければ 御の字 ですw
失礼しました