半径723mmの鑑賞録
 歴史好きな舞台女優による「古今東西、美しいもの」の鑑賞録です。 最新流行を追わなくても、「いいものは、いい」。 それを、きちんと形に残していければいいな。 ※ネタバレ注意※
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カラフル(映画)
2010/08/31(火)
 2010年日本。原作:森絵都。監督:原恵一。
 死後の世界で、天使のような少年に「当選しました!」と声をかけられ、「修行」と称して現世に還されたある魂。現世での魂のホームステイ先は、自殺した中学3年生男子の身体。さえない容姿、成績はビリ、好きな子の援助交際と母親の不倫の現場を目撃したその晩に自殺した、ホームステイ先の少年に次第に思い入れを深めていく・・・。


 前売り券なんて、普段買わないのですが、発売開始すぐに入手。
 だって、森絵都のカラフルですもの。そりゃあ、期待しますよ!
 会場はさすがにティーンが多かったですが、試写会観た方からも「大人の視聴に堪えうる作品に仕上がっている」と教えていただいていたので、そこは安心。
 んー、実は、終盤では1年ぶりぐらいに号泣してしまいました。大人じゃないと泣けないところでね。

 原作とは違っている部分もありますが、許容範囲の変更ですね。
 むしろ、小説と映画、メディアが違うのだから、その特質を活かした変更点だったと感じました。

 一番大きいのは、天使(?)ぷらぷらが子どもであること。
 最初は抵抗があります。「カラフル」の醍醐味のひとつが、天使らしくない天使のぷらぷらであり、それは大人であることも要素として含まれているからです。
 しかし、主人公の年齢や声が読者の想像に一任される小説とは違い、映画の場合は少年の声に限定されてしまいますから。主人公と対等に渡り合うぷらぷらも子どもの姿の方が、両者の関係性が印象的になるという配慮なのだなと思いました。
 ぷらぷらの声も良かったです。まいける君。特に、プロローグ部分の抑えた演技は、子どもとは思えない声の演技力でした。

 声の出演で言えば、いつもなら「声優使ってください。」と言うところですが、早乙女君の声もとてもよかったのです。
 主人公の友人の早乙女君は、小説以上に映画ではキーパーソンになっています。作画もよかったですね。地味キャラなのに、それを逆手にとったゆるい笑顔にほだされます。友情を軸にした安っぽい映画ではありませんが、それでも売れるくらいの存在感を見せていました。
 そして、声も非常にぴったりはまった演技でした。かっこよいセリフをかっこよく言わないかっこよさがあります。そして、声をあてた入江甚儀くんが、リアルにかっこよくてびっくりしました。

 ただ、砧線の設定、あれ、いります? 作品中で一番無駄なシーンだと感じました。
 轟渓谷は大好きだし、特殊な技術を使った映像美も素晴らしかったですが、砧線巡りは露骨に宣伝意図が伝わってきてしまいました。

(注意!ここからネタばれです!)

 今回、一番期待したのは、主人公が自分の死の真相をぷらぷらに語るシーンでした。
 そのくだりを小説で読んだ時、一瞬にして目の前が無限の色彩にあふれました。あの感動が忘れられません。
 そのシーンを、映画ではどのように表現するのか。

 映画では、古典的に描いた、と言っていいでしょう。
 主人公の告白、ぷらぷらの頬笑み、回想。
 期待していた方としては、空振り感がありますが・・・これでもいいか、という気もします。カラー映画で、さらなる極彩色のシーンを求めても、人の想像力にはかないそうもないですから。冒険をせずに淡々とつづる方が、カラー映画としては説得力があるという見方もできます。
 ちょっと残念ですけどね。


  小説ももう一回読みたくなりますよ。
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