半径723mmの鑑賞録
 歴史好きな舞台女優による「古今東西、美しいもの」の鑑賞録です。 最新流行を追わなくても、「いいものは、いい」。 それを、きちんと形に残していければいいな。 ※ネタバレ注意※
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さくらん(映画)
2007/10/01(月)
さくらん(映画)
www.sakuran-themovie.com/

 オンナノコ映画の年・2007年を代表する日本映画。
 安野モヨコ原作。蜷川実花監督。土屋アンナ主演。主要クレジットを著名女性陣で飾った気合の入った映画。
 吉原に売られた少女・きよ葉が、遊郭の妓たちやあまたの客の男たちとの色恋を経て、花魁日暮と出世するも、本当の愛をみつけて出奔するまでの話。

 わが劇団オグオブ『針子のトラ!!』に花魁が登場するので、演出氏から原作を借りて読みました。原作は、安野作品らしくパンチが効いていてとてもおもしろい。
 その期待感をもって観たせいでしょうか、「物足りなかった」が正直なところ。

 各種メディアでも批評されていましたが、演出が致命傷
 映像重視なので、タイミングやストーリー展開が非常に悪い。だから山場が判らない。
 まずい脚本ではないので、ひとえに演出力不足。高校演劇を見るかのような尻切れトンボ感がありました。
 また、役者のまずい演技をほったらかし。細切れで観ると印象的なシーンも、全編通して観たときに演技に一貫性がなく、説得力がないものになっています。
 土屋アンナははまり役のはずなのに、素材をうまく導けておらず、もう2~3テイクとればいい演技になったのにと思うシーンがずらずら・・・。

 なんだか、ストーリーのある芸術フィルムを見せられたという気分。
 蜷川実花は、結局、写真家なのだな。と改めて実感しました。せいぜい映像作家かな。


 とはいえ、おおっと目をみはる、斬新かつ評価に値する点も存在します。
吉原の大門が金魚鉢というのは、あまりにすごすぎる!! 美しいのはもちろん、効果的に映画内で登場しています。こりゃすげえ、奇想天外。
②主題歌の椎名林檎はなかなか効果的。ただし、予想通り、全編が椎名林檎はいただけません。主題歌を殺してしまうから。
③前代未聞。協賛筆頭がオンナノコ下着のPEACH JOHN。3番手がLUMINE。未開拓分野に投資させた製作力を感じました。

 演技賞には、花魁高尾役の木村佳乃を。
 好きな役者さんではないけれど、女優陣のなかでは役者として一番訓練を積んでいるのがわかります。発声や感情表現が抜きん出ていました。
 個性至上主義の役者ばかりのなかで、堅実に王道を表現する役者が逆に際立つというよい例ですね。同じ意味で、男性陣で言えば永瀬正敏でしょう。
 その対極で、個性派役者の頂上決戦で栄冠を手にしたのは、夏木マリ。毒キャラを首尾一貫した勇気とパワーを見習いたいものです。


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さくらん



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【さくらん(映画) あらすじ】
 吉原・玉菊屋に売られた少女は、きよ葉と名づけられ、花魁粧ひのかむろとなる。遊郭での生活に嫌気がさすたび脱走を繰り返すが、そのつど遊郭の中間・清二になだめられ、玉菊屋に連れ戻されるのであった。
 美貌で気風がいいきよ葉は人気女郎と出世するも、初めて愛した間夫に裏切られ、女郎としての覚悟を決める。

 ライバルの花魁高尾が非業の死を遂げたのち、玉菊屋の金看板を継ぎ、花魁日暮と名乗ったきよ葉。お大尽の大名が彼女を気に入り、落籍せようと申し出る。
 一方、日暮を見守ってきた清二には、堅気の娘との結婚話が持ち上がる。そのとき初めて、職を超えた自分の日暮への感情に気づく。
 おりしも、客の子を流産した日暮。清二に介抱され、ずっと側にいた彼への愛に気づいた。

 日暮の輿入れの日の未明、ふたりは稲荷神社の桜を訪れていた。
 幼き日、脱走した日暮にむかい、「この桜が咲いたら、おまえを吉原から出してやる」と清二は約束していた。その朝、桜は初めて花を咲かせたのだった。

 一面の桜と菜の花。日暮と清二は出奔した。


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