半径723mmの鑑賞録
 歴史好きな舞台女優による「古今東西、美しいもの」の鑑賞録です。 最新流行を追わなくても、「いいものは、いい」。 それを、きちんと形に残していければいいな。 ※ネタバレ注意※
Copyright © 2017 半径723mmの鑑賞録, All rights reserved.
Category..|最新の記事映画・DVD歴史マンガ博物館・美術館ニュース役者業未分類ひとこと
RSS + ADMIN + HELP

スポンサーサイト
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--:-- | スポンサー広告| トラックバック(-) | コメント(-)

原作ファンが観た『どろろ』
2007/03/20(火)
 知名度では『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』に劣りますが、コアな手塚治虫ファンには最も人気がある未完の名作『どろろ』。
 その反面、ファンには「映像化は不可能では?」と長らく語られてきた『どろろ』の実写版です。
(映像化が不可能といわれた理由は、百鬼丸や魔物の実写化の困難さに加え、差別問題にあまりにも抵触するテーマであるからだと言われています。)

 それだけに、「映画もなかなかよかったけど、ひとこと言いたいのよっ」って熱烈ファンは多いのではないでしょうか。
 そんなファンのひとりとして、私が感じた「ここ、もーちょっと!」を書かせていただきます。
 誤解のないように申しますと、映画はエンタメとしてかなりいい出来だと評価してますよー♪
 
どろろ手塚



【原作ファンの「ここ、もーちょっと!」】
どろろのキャスティング
 原作ファンが映画を見るか否かは、きっとここが最大の分かれ目です★ 
 どろろは女の子ですが、絶対に男の子ビジュアルでいなきゃ! かといって、子役には荷が重い。柴崎コウのキャスティングは「考えたなぁ」と。やっぱり作品的に最初から女をカミングアウトしてましたが、実写ならば妥当な選択でしょう。
 柴崎と妻夫木聡なら、らぶらぶラスト?との下馬評でしたが、百鬼丸との距離感を最後まで保てたのは、原作ファンもほっとしたのではないでしょうか。

②鯖目の奥方
 魔物のなかでも百鬼丸の最大の敵。・・・なんですが、あれれ、映画ではあっさりとやられちゃった。一本の映画のなかで、醍醐景光を際立たせるにはこの程度の露出で抑えるしかないのですが、とても残念。売れっ子の土屋アンナを配しただけに、期待してたのですが。
 鯖目と奥方の関係は「人間と非人間の境を超えられるか」というテーマのうえで、主役のふたりの対極を描いているのですが、それは映画ではスルーでしたね。鯖目が生き残ることで際立つものがあるんですけどねー。しょうがないですよね。
 
醍醐景光が死んじゃったぁぁ。
 映画としてひとつの完成形ではあるのですが、やや勧善懲悪の感があったかと。な・な・なんと、多宝丸もリセット!? オーラスのどろろの涙を生かす伏線として必要ってわけですかね?
 原作では百鬼丸が多宝丸を殺し、醍醐景光と母は生き残って去るのです。母の「私たちに百鬼丸を恨む権利はない」という言葉が印象的です。
 生きるべき命が散り、死ぬべき命が生き残る。生き恥をさらして与えられる罰もある。「非情だからこそ命は重い」という手塚作品の普遍のテーマを見たかったかな。そしたら、エンタメの枠を超えて、名作映画にもなれたんじゃないかなぁ。

 おまえのどろろへの愛はわかった。
 という方は、クリックにご協力ください♪
  ↓↓↓
 人気ブログランキング

どろろ


【映画版ストーリー】
 戦の最中、武人・醍醐景光は48の魔物と契約を交わす。「我が子の身体と、この世の支配をひきかえに。」

 20年後、ひとりのこそ泥が街の酒場で会ったのは、両腕の代わりに肘から突き出る刀で魔物と戦う男だった。
 こそ泥は琵琶法師からその男の生い立ちを聞く。川に流されていたヒルコを拾った呪いの医師が、死体を集めて肢体を作り、我が子として育てたこと。そして悪霊退治の名刀・百鬼丸をその左腕に仕込み、武芸を身につけさせたこと。48の魔物を滅ぼすたび、本当の身体が生えてくること。

 こそ泥は左手の刀を狙い、男につきまとう。ともに旅するうち、「百鬼丸」「どろろ」と呼び合うようになる。
 村の子どもを食らっていた鯖目の奥方を滅ぼして村を救うも、異形の魔物と恐れられ、決して受け入れられない百鬼丸。親を亡くし男として生きてきたどろろは、次第に百鬼丸を相棒と慕うようになる。

 醍醐景光の城を訪れたとき、百鬼丸は出生の秘密を知る。一方、多宝丸は弟としての嫉妬心から百鬼丸に斬りかかる。百鬼丸はやむなく多宝丸を殺してしまうが、母の哀しみを目の当たりにするのだった。
 そして、ついに醍醐景光がこの世の支配を完成するため、百鬼丸を襲う。自分を捨てた親への恨みを捨てた百鬼丸は、はたして醍醐景光の命を奪おうとしなかった。肉親の情に気づいた醍醐景光は、魔物とおのれに自らとどめを刺すのだった。

 すべてが終わった後、百鬼丸と再会できたどろろは、「まだ女にはならねーぞ」と言いつつも流れる涙を止めることができない。
 目が見えるようになった百鬼丸と、ひろがる海をただ眺めるのだった。
スポンサーサイト
02:25 | 映画・DVD| トラックバック:0 | コメント:1


コメント
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
    2007/03/21(水) 14:17:23 | | #[ 編集]

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバックURLはこちら
http://ogobno9.blog84.fc2.com/tb.php/9-ecff9754
[ PROFILE ]

NAME : のんゆり
劇団オグオブの女優です。
劇団オグオブHP>>>
http://www.ogob.jp/

[ CALENDER ]
09 « 2017/10 » 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

[ ENTRIES ]
劇団オグオブ第18回公演 「鬼狩愚連隊、参上!」
オレンジジュースに罪はない
パクチーズ
ふりむけばカムロちゃん
政見放送

[ ARCHIVES ]
2016年10月[1]
2014年10月[1]
2014年07月[1]
2014年03月[1]
2013年11月[3]
2013年01月[1]
2012年10月[1]
2012年04月[1]
2012年03月[2]
2011年08月[1]
2011年06月[1]
2011年01月[1]
2010年12月[2]
2010年11月[1]
2010年10月[1]
2010年09月[3]
2010年08月[1]
2010年07月[4]
2010年06月[6]
2010年05月[2]
2010年04月[2]
2010年03月[9]
2010年02月[2]
2010年01月[5]
2009年12月[5]
2009年11月[1]
2009年10月[4]
2009年09月[3]
2009年08月[1]
2009年07月[3]
2009年06月[5]
2009年05月[2]
2009年04月[4]
2009年03月[2]
2009年02月[5]
2009年01月[2]
2008年12月[2]
2008年11月[3]
2008年10月[4]
2008年09月[1]
2008年08月[8]
2008年07月[4]
2008年06月[4]
2008年05月[3]
2008年04月[7]
2008年03月[12]
2008年02月[10]
2008年01月[14]
2007年12月[11]
2007年11月[14]
2007年10月[20]
2007年09月[12]
2007年08月[4]
2007年07月[8]
2007年06月[7]
2007年05月[8]
2007年04月[10]
2007年03月[8]
2007年02月[4]

[ COMMENTS ]
ゆうみん[04.16]
TMO幸手(なが)[04.07]
Maki[04.03]
通りすがり[08.17]
ざちう[06.09]
のんゆり[08.22]
Normal13[08.06]

[ TRACKBACKS ]
まとめteみた.【沖縄国際映画祭】[03.29]
映画レビュー「トイ・ストーリー3」[09.08]
ザ・ウォーカー[07.19]
『インビクタス/負けざる者たち』お薦め映画[04.01]
月曜ですねー><[05.18]

[ LINKS ]
劇団オグオブ
劇団オグオブ稽古場日記
夢をかなえるブログ
さびぬき王子の三の丸
明日は明日の風が吹く
オグオブ裏ブログ
舞台女優のアートな備忘録
mixi
まあ待て、ブログを借りる前にここを読め。

Powered By FC2
Designed By ASIA SEASON

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。